認知症の症状ー行動・心理症状とその支援

認知症

こんにちは!
認知症サポーターリョウです。
介護に疲れていませんか?
息抜きも必要ですよ。

さて、今日は認知症の症状ー行動・心理症状とその支援についてです。
image49
周辺の人が疲弊するもの盗られ妄想
しまい忘れをきっかけに、妄想が起きます

大事なものをしまい忘れる・・・中核症状(記憶障害)
 いつもと違う場所に預金通帳をしまいこみ、そのことを忘れる。

自立心が強い性格、心ならずも家族に迷惑をかけている状況
 人に頼らず、自立して生きていきたいという気持ちから、自分が忘れるわけなどない(忘れることが受け入れられない)という思いが現れる。

もの盗られ妄想
「通帳がない!」そばで世話をしてくれている人が盗んだ!と言う。

なくした物が出てくればそれでおさまる妄想ですから、周囲の人はあまり深刻にならず、疑われている介護者が疲弊しないように、心理的な支援をすることが大事です。
こういう妄想は、時期が来れば自然に見られなくなります。

このもの盗られ妄想ですが、以前テレビでもやっていました。

認知症物盗られ妄想は、自分が失くしたとは全く思っていません。
ほとんど探す事もしないです。
ない=盗まれたとなっている場合が多いようです。

物盗られ妄想は、デイサービスやヘルパーを利用しながら在宅介護が出来ている、またはケアハウスなどが利用出来ている、認知症の初期の人には見られる事が多いです。
認知症の中期以降で特養などの施設入所になるようなレベルになると少なくなります。

また物盗られ妄想は、圧倒的に女性に多く見られます。
盗まれたと訴えられるのは、財布や現金が多いのですが、貯金通帳や宝石類なども訴えに出てきます。

物盗られ妄想で盗んだとされるのは、介護をしている時間が長い人が多くなります。
また何でも言いやすいお嫁さんや娘さんが多く、ヘルパーやケアハウスなどでは、施設の職員に疑いの目が向きます。

分かっていても盗ったと思われ言われるのってつらいですよね。

物盗られ妄想への対応

間違いを指摘すると興奮を酷くしてしまう

「あなたが盗った」と言われると「盗っていない」と言いたいところですが、自分の考えに間違いはないと思っているので、騙されるものかと思われるだけで解決にはなりません。
また「盗られたのではなくあなたが失くした」などと責めたりすると、自分は間違えないとか、きちんと出来ているという思いを否定される事になるので、逆上してしまう場合があります。

別の話題に変えると興奮が治まりやすい

物盗られ妄想が出ている時には、興奮している事が多いので、探しながらご本人が好きな番組とか食事の話など、別の話を切り出すとよいでしょう。
また介護施設の職員など親しくない人間では、大勢で対応するより1対1で対応するほうが良いのですが、家族の場合はご本人に物盗られ妄想がある事を理解している、別の家族を呼んで一緒に探し出し、1対1にならないようにすると、注意が逸れて治まる場合があります。

コメント