ショートステイ(短期入所生活介護)

ショートステイ

こんにちは!
認知症サポーターリヨウです。
今回は先日話をしましたショートステイについてです。

ショートステイはどういうものか知っていますか?
厚生労働省の説明によると、

短期入所生活介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などが、常に介護が必要な方の短期間の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供します。

とあります。
介護保険サービスのなかでも人気が高く、1~2カ月前に予約をしないと利用できない施設が多いそうです。
大脳皮質基底核変性症の父の場合を説明しますね。
ネットでいろいろ調べて、ショートステイというものがあることを知りました。
私達の場合アルツハイマー型認知症の母もいて、毎日その母が父に”なぜこんなことができないの!”と朝から怒鳴っているため、父母のためにも、そして介護している妻や娘や私のためにもこのショートステイを利用するのがいいのではと考えました。
すぐにケアマネージャーに相談して話を伺い、父の現状に合った施設を紹介してもらうことになりました。
後日担当の方が来られて父・母も同席の上話を聞きその場で利用することを決めました。
ただ、この施設の場合2か月前からの予約となるので、空いている日にちで予定を組んでもらい、初回は2泊3日でスタートすることになりました。
当然持ち物の準備をするわけですが、持ち物一つ一つに名前を書き、入居時所持品リストを作成していきます。

ショートステイ初日、父はいつもと変わらず迎えの車に乗り出かけていきました。
本人はショートステイのことを理解しているのですが、いつもと同じ表情で同じペースで行動します。
逆に見送る我々のほうがなんだか緊張していたように思います。
翌日には妻と娘と母を連れて施設を訪ね様子を見てきました。
思っていたより環境もよく、多床室ではありますがほとんど個室のようなもので、快適に過ごせそうな部屋でした。
夜はベッド下にマットがひかれ、ベッドから落ちたり立ち上がったりするとスタッフに連絡が行くようになっていました。
父はというと相変わらず無表情でしたが、嫌がることもなく食事もしっかりとっていたので安心しました。

2泊3日はあっという間で、介護を始めてから初めて父がいない夜でしたが、父のトイレやヨダレ、足を引きずるために出る床を擦る音を気にすることなく過ごせました。
何より転倒の心配をすることなく過ごせたことと、怒る相手がいなくなった母が気分よく過ごせたことが良かったです。

3日後父が戻り、様子を聞くも何も話せないので、ケアマネージャーにも来ていただいて、施設での状況も聞き、1か月に2度ショートステイを入れていくことにしました。
ショートステイを入れる分デイサービスの方は回数が減ることになります。

今回の件は家族5人誰にとっても良かったのではないかと思います。
それぞれ事情も違うでしょうから一概には言えませんが、要介護者のためということもありますが、介護者のためにもショートステイは利用するのがいいのではと思います。
ケアマネージャーにいろいろ相談して自分たちの状況にあった介護をしていくことが必要だと思いますよ。

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