物盗られ妄想の具体的な改善策

物盗られ妄想

こんにちは!
認知症サポーターリョウです。
今日は暑いですね。
大脳皮質基底核変性症の父は部屋からトイレへの行き来だけで汗をかいてます。
注意して状態を見なければいけませんね。

今回はもの盗られ妄想の具体的な改善策をお届けします。
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無くなっている事に同情する

ご本人の言葉を否定しないで、無くなって困っているのですから、それは大変だと同情をしてみてください。
でも盗むという言葉は使わない方が良いです。
「盗った」と言われたら「盗られたんですか?」ではなく「無くなったんですか?」というように。
「無くなったのなら大変。一緒に探しましょう」と、探し始めましょう。

話を聞く機会を増やす

興奮が見られていない時に、何かご本人が不安に思っている事がないか、話を聞いてみてください。
配偶者を失くして1人になった為に同居を始めたとか、ヘルパー利用をし始めたなど環境の変化が不安となっている場合があります。
1人が心配で一緒に住むのだから不安がなくて良いだろうと思う家族の思いとは別に、今までとは違う生活のリズムが出来るというのは、認知症の方には負担になっている事があるのです。
娘さんや息子さんの家に同居となった場合は、元々住んでいる家族の中に入っていくので、認知症ではなくても疎外感を持つ人は多いようです。

また忙しい時に話しかけられた時は「忙しいから」と突き放さずに「後で聞きますね」など後でフォローしますという言葉をつけてみてください。
話しかける機会を多く持つと、改善される場合もあります。

介護者の立場について
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でも物盗られ妄想が出て、犯人扱いされているのに、否定せず優しく対応なんて出来ないと言われる方は多いです。
ヘルパーや施設職員は、仕事として関わっている為、対応も勉強していますし感情的にならずにすむのですが、家族では身内である為、感情的になりやすくなります。
これを抑えて接するのは、介護をしている方にストレスがかかってしまう問題が出てきてしまいます。

またお嫁さんの立場では、認知症初期に見られる事で、まだ認知症であるという診断が出ていない場合もあり、旦那さんがお母さんの言葉をうのみにし奥さんを責め、より複雑な問題になる場合もあります。
この場合、しばらくはお姑さんの対応はご主人に任せてしまうのも一案です。

もの盗られ妄想がより複雑な妄想になることもあります

妄想的になりやすい素質を持った人にストレスがかかったときに、単純なもの盗られ妄想から「家の財産を狙っている」とか「家を乗っ取られる」といった妄想に発展します。

これには「妄想的になりやすい」という素質が深く関与している場合がありますので、妄想を治療する抗精神病薬が効果を上げることが少なくありません。

単純なもの盗られ妄想にしては、訴えがオーバーだったり、執拗だったりするときは、妄想の対象となっている人を守るためにも、本人の症状を軽減するためにも
認知症をよく理解している専門医に相談することが重要です。

普段一番介護の世話をしている人が犯人扱いされるのですから本当に辛いですよね。
家族で考えてストレスにならないように話し合いが大事だと思います。

管理人も妻や娘、父の件は母を入れて、母の件は父を入れて話をしています。
ケアマネジャーに相談するのもいいと思います。
その時は隠すことなく何でも話すのがいいです。

会社務めだと難しい時間的な問題も在宅ワークの場合にはうまく切り抜けることもできると思います。

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