こんにちは!
認知症サポーターリョウです。
先日は認知症の母を連れて肺の検査へ行ってきました。
いつも行っている内科でレントゲン検査をしたところ、肺に影があるので
専門の病院で精密検査を受けた方がいいとの事で紹介状をもらって行くことになりました。
途中モノレールに乗り、最寄駅から徒歩5分ほどの距離。
今回で5回目で検査も何度か行い、問題はないようですが、高齢のためゆっくりと様子を見た方がいいので、2か月位の間隔で検査と診断を繰り返しています。
血液検査と痰の検査とレントゲン写真を毎回行っています。
本人も何度か検査をしていることはわかっているようですが、何回来ても最寄りの駅から15分歩くのでかなり遠いと言います。
先程も言いましたが徒歩5分ほどの距離で、しかも、歩いているときは近くて助かるなどと言っています。
さて、今回は認知症の人への対応についてです。
「認知症の本人に自覚がない」というのは大きな間違いで、認知症の症状に最初に気づくのは本人なのです。
物忘れによる失敗や家事や仕事がうまくいかなくなるといったことが多くなり、何となくおかしいなと感じ始めます。
認知症特有の「言われても思い出せない物忘れ」が重なると、本人が何かが起こっていると不安を感じ始めます。
認知症の人は何もわからないのではありません。
誰よりも一番心配なのも、苦しいのも、悲しいのも本人です。
認知症になった時多くの人が「私は忘れてなんかいない」「病院に行く必要はない」と言い張り、家族を困らせます。
これは「私が認知症だなんて!!」というやり場のない怒りや悲しみや不安から、自分の心を守るための自衛反応だと言えます。
周囲の人が「認知症という病気になった人」の本当の心を理解することは容易ではありませんが、認知症の人の隠された悲しみの表現であることを知っておくことは大切です。
認知症の人への支援とは
心のバリアフリーと「人間杖」が必要です。
認知症の人は自分の障害を補う「杖」の使い方を覚えることが出来ません。
「杖」のつもりでメモを書いてもうまく思い出せず、何のことかわからなくなります。
認知症の人への援助には障害を理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。
交通機関や店など、街のあらゆるところに、温かく見守り適切な援助をしてくれる人がいれば外出もでき、自分でやれることもずいぶん増えるでしょう。
心のバリアフリー社会をつくることが認知症のサポーターの役割です。
かかわる人の心構えーさりげなく自然にが一番の支援
誰でも自分や家族が認知症になる可能性があります。
健康な人の心情がさまざまであるのと同じように、認知症の人の心情も様々です。
「認知症の人」がいるのではなく、その人が認知症という病気になっただけです。
私たちがすべきことは、認知症の障害を補いながら、さりげなく、自然に、それが一番の支援です。
認知症の人への対応の心得”3つの「ない」”
1.驚かせない
2.急がせない
3.自尊心を傷付けない
認知症の人への対応には、認知症に伴う認知機能低下があることを正しく理解していることが必要です。
そして、偏見を持たず、認知症は自分たちの問題であるという認識を持ち、
認知症の人を支援するという姿勢が重要になります。
認知症の人だからといって付き合いを、基本的には変える必要はありませんが、
認知症の人には、認知症への正しい理解に基づく対応が必要になります。
記憶力や判断能力の衰えから、社会的ルールに反する行為などのトラブルが生じた場合には、
家族と連絡を取り、相手の尊厳を守りながら、事情を把握して冷静な対応策を探ります。
普段から住民同士が挨拶や声掛けに努めることも大切です。
日常的にさりげない言葉がけを心がけることは、いざという時の的確な対応に役立つでしょう。
具体的な対応の7つのポイント
1.まずは見守る
認知症と思われる人に気づいたら、本人や他の人に気づかれないように、
一定の距離を保ち、さりげなく様子を見守ります。
近づきすぎたり、ジロジロ見たりするのは禁物です。
2.余裕を持って対応する
こちらが困惑や焦りを感じていると、相手にも伝わって動揺させてしまいます。
自然な笑顔で応じましょう。
3.声をかける時は一人で
複数で取り囲むと恐怖心をあおりやすいので、
できるだけ1人で声をかけます。
4.後ろから声をかけない
一定の距離で相手の視野に入ったところで声をかけます。
唐突な声掛けは禁物。
「何かお困りですか」
「お手伝いしましょうか」
「どうなさいました」
「こちらでゆっくりどうぞ」など。
5.相手に目線を合わせてやさしい口調で
小柄な方の場合は、身体を低くして目線を同じ高さにして対応します。
6.おだやかに、はっきりした話し方で
高齢者は耳が聞こえにくい人が多いので、ゆっくり、はっきりと話すように心がけします。
早口、大声、甲高い声でまくしたてないこと。
その土地の方言でコミュニケーションヲとることも大切です。
7.相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する
認知症の人は急かされるのが苦手です。
同時に複数の問いかけに答えることも苦手です。
相手の反応をうかがいながら会話をしましょう。
たどたどしい言葉でも相手の言葉をゆっくり聞き、何をしたいのかを
相手の言葉を使って推測・確認していきます。
いかがですか?
ここに書いてあることはよくわかりますね。
他人になら出来るであろうことも、自分の家族となると
なかなかそうはいかないのが現実ですね。
認知症だけでなく難病などの他の病気の介護にしても同じです。
余裕をもってゆっくり、やさしく対応するためにも時間は必要です。
出勤時間がとか、残業がとか、休日出勤がとか心配することなくできる
在宅ワークでしたら、時間をうまく使うことが出来ますよ。
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